NPO法人 生活の発見会
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08 08 2021
今後の開催について
という考え方を身に付けていきます。
という考え方から
①そのためには次の事を理解し実践していきます。
異物扱いして
無くそうと努力すると
増幅しさらなる
悪循環を引き起こす
自然に小さくなり、やがて消失する
どんな感情も本来長続きしないのです。
不安・緊張
不安・緊張
②そして感情には一定の法則があり、
症状にも当てはまる事を理解していきます
不安・緊張
(症状)
ほおっておく(放置する)と
森田理論とは
森田(療法)理論は森田正馬が1920年に創始した
神経質症に対する日本で生まれた精神療法です。
人間として当然な不安、緊張、などの感情を異常と考え、
感情をコントロールしようとすることで
泥沼にはまり精神的に苦悩したり、体の不調となって
表れたりすることを突き止めました。
神経質症からの回復だけではなく、
私たちそれぞれの目標や夢に目を向けさせ、
より良い生き方を身につけることもできます。
ここでは森田理論の簡単な説明となってしまいますが、
良かったらご覧になって下さい。
森田理論の要点
・症状の悪循環、とらわれに→
・感情はコントロール出来ないことに→
気づく
・症状があっても目の前のやるべき→
・不安や恐怖を無くそうとせず→
行動する
・不快な感情ごと自分を「あるがまま」に→
・自分の思い描く理想と現実に矛盾があっても→
受け入れる
*森田理論に関する詳しい説明は
書籍が多数出版されております。
生活の発見会HPでもおススメの本が
いくつか紹介されていますので、
どうぞ参考にしてください。
症状
コントロール不可能
他人の気持ち
自分
現実の自分
比べない
それと同じように感情(症状)もコントロールができません。
他人の気持ちや思考もどうすることもできません。
でもそこに良いも悪いも存在しないのです。
不安になる、緊張する、赤面する、震える、
人にどう思われるか気にする・・・
それ自体が悪いわけではないのです。
しかし神経質症の人は「あってはならないもの」
「どうにかしたい」と強くとらわれてしまいます。
無くそう消そうとできない努力をして、
返って症状は増幅し自分はダメな人間だと思い込みます。
「またなるのでは・・・」という予期不安が
行動範囲を狭め生活レベルにまで支障をきたす。
悪循環のスパイラルに陥る傾向があります。
行動は自分の意思でできることです。
ここで大事なのは比べない事と100%を求めない事です。
不安を感じつつも行動を積み重ねるによって
症状は自分にとって自然に起こりうる「事実」だと
少しずつ受け入れるようになっていきます。
それには理解してくれる人や場所も回復への
大きな支えとなります。
家族、医療機関、はもちろんですが、
生活の発見会もその一つとして存在しています。
できないことを受け入れつつ、
ゆっくり少しずつ行動範囲を広げていく事によって、
「これさえなければ・・・」→「これがあっても○○する」
という気分重視から目的重視の考え方になっていきます。
最終的には気が付いたら症状があろうと無かろうと、
不安の裏にある欲望を肯定的に生かし
より建設的な行動をとっていけるようになる事が
森田理論でいう回復であり目標なのです。
・緊張してはいけない
・病気になってはいけない
・寝なくてはならない
理想の自分
・緊張する
・病気になる
・寝れない
~べき思考
差があって当然な事です、ギャップを受け入れましょう。
他人
人の価値は症状がある・ないだけでは決まりません
○○の症状がある
○○の症状がない
・失敗したらどうしよう
不安
・重病ではないだろうか?
・人前で緊張して話せなくなるのでは・・
・嫌われたらどうしよう・・・
・ちゃんと元栓をしめただろうか・・・
とらわれ、悪循環
森田理論の要点2
人には『できること』と『できないこと』があります。
天候は晴れたり雨だったり、曇ったり
そしてまた晴れたり・・・
当然自分の意思とは無関係に絶えず変化します。
また不安な気持ちの裏には「より良く生きたい」
「自分を向上させたい」という欲望が
表裏一体となって隠れており、
どちらも無くす事のできない感情なのです。
神経質症の人は人一倍欲望が強いので
不安も強くなるともいえるのです。
それならば症状に対しては身を任せて放置し
その裏にある欲望を肯定的にとらえて
「行動」に目を向けていきませんか。
あくまでも意識はするべき行動に注いで、
不安や緊張などの症状はほったらかしにして
感じるだけにしましょう。
感情の法則に従ってやがて小さく鈍くなっていきます。
楽しい感情は続いて欲しくても続かないものですが、
不快な気持ちほど研ぎ澄まされてるので
感じたままでいるのは正直苦しいですし難しい事です。
また、感じたままでいようとしてもそれはそれで
意識してる事になってしまいます。
頭では理解できても体が自然に理解するまでには
どうしても時間がかかってしまうかもしれません。
しかし、どんな感情も心の中にあるだけで
手足と同じように切り離せないですし
自分自身の一部として存在しているのも事実なのです。
不安を感じたら、すぐ消そうとしたり自分が悪いと評価せず、
「今、自分は不安状態の真っ只中にいるなぁ」
と現実をそのまま捉え味わってみるのも一つの方法です。
60%くらいを目標にすると気持ちにゆとりが生まれ
自分を受け入れやすくなります。
他人と比べたり、理想と現実の自分を比較する事は
症状に意識が向くので自分を苦しめてしまいます。
欲望
・成功したい
・健康でありたい。
・人前で思いや考えを伝えたい。
・より良い関係を築きたい
・事故を防ぎ、安心して暮らしたい
向上心、努力
症状は無くそうとしても無くならない。
症状が無くなったら
行動する
症状があるから
行動しない
行動が気分に左右されてしまう。
行動する
焦らずに
できる事から
症状があっても
抵抗せずに
感じたまま
症状の有無は自分にとって大きな問題ではなくなる。
目的重視で行動する事が身に付いてくる。
事実の積み重ね
不快な感情の受入れ
回復を遠ざけてしまうパターン・・・
森田理論の回復へのアプローチは
森田理論はNPO法人「生活の発見会」で学ぶことが出来ます。
生活の発見会は、1970年に設立された神経症の自助グループで、
森田療法を当事者だけで学習・実践しています。
生活の発見会会員が全国各地区で自主的に行っている活動グループが
『集談会』です(もちろん非会員の方も参加できます)。
詳細は生活の発見会ホームページをご覧下さい。